傑作のススメ
7月29日にNHK教育で放送された
「傑作のススメ」を見ました。
千原ジュニアが桂枝雀の「宿替え」について語るこの番組、
凄い楽しみにしてました。
ジュニアが枝雀が傑作だと思う理由、
オーバーアクション。
このオーバーアクションというのは、お笑い好きの人からすれば
一見、レベルの低い笑いだと思われがち。
しかし、枝雀は「桂小米」として正統派落語家としても評価されていました。
そのスタイルを枝雀襲名と同時にがらりと変えて
もっと笑いを追求した結果のスタイル。
解る人にだけ解ってもらえたらいいというスタイルから
もっと誰にでも笑ってもらえるスタイルへの変貌。
枝雀が傑作だと思う理由、
緻密なネタフリ。
ネタフリがあって落ちがある。笑いの基本。
枝雀の宿替えのネタフリは、凄く緻密にちりばめられていて
その反動としての落ちが、より一層強調されて大きな笑いが起こる。
枝雀が傑作だと思う理由、
緊張と緩和。
笑いとは緊張と緩和である。この言葉は芸人さんがよく口にする言葉。
緊張と緩和というのは、枝雀さんが言い出した言葉らしい。
そういえば、枝雀さんの落語を聞いていると
マクラの部分でこの「緊張と緩和」という話をよくされている。
緊張と緩和のバランスがよくないとうけないと
よく話しをされている。
そのためのオーバーアクションだったりするんだろう。
ジュニアにとってバイク事故が芸人としての分岐だったという。
入院中、先輩、後輩から愛情をぶっかけ続けられたという。
彼にとって、面白いと思う芸人さんというのは、皆愛情に満ちあふれていて、
ビックリするくらい優しい人ばっかりだと。
そのとき初めて、解る人だけが笑ってくれたらいいという笑いから
そこに居る人皆に笑って欲しいと思うようになったそうです。
枝雀さんにとって鬱病がそう思うきっかけになったように、
ジュニアにとっては事故がきっかけになったそうです。
なかなか、興味深い話が聞けた番組ではあるんだけど
やっぱり「桂枝雀」という天才落語家を語るのに
30分そこそこでは物足りません。
2時間特番くらいして欲しいような気がしました。
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