代書
三代目桂春団治師匠の「代書」を見た。
以前、紅梅亭というテレビ番組で演じられていたもの。
僕はこのネタ、枝雀さんや雀々さん
枝雀一門の代書しか見た事が無かったんだけど
枝雀一門の代書は下げの「ポーンで〜す!」に代表される、
オーバーアクションと言いますか、
クールな代書屋さんと、アホの客との掛け合いが非常に面白い。
枝雀さんの代表的な爆笑ネタであると思うんですが、
このネタが渋い春団治師匠がすると、
どういう風になるんやろうと楽しみにしていました。
春団治師匠の代書は、無駄な部分が無い。
まさに名人芸。
ハデなアクションなんて必要無い。
言葉と所作、メリハリだけで見事に
生真面目な代書屋さんと、アホの客との会話を演じています。
こうやって見比べてみると、どちらがいいか悪いかは
人によっと違うと思うんだけど
落語という芸の奥深さというか
幅の広さみたいなものが、非常によくわかる。
漫才でも、非常に良くできたネタっていうのは、
何度聞いても面白いものもあるんだけど、
大半のネタっていうのは、
何度か聞いたら「またこのネタや」なんて思ったりする。
でも落語っていうのは、
特に古典落語なんていうのは、
何十年、何百年も語り続けられてきたもの。
その都度、その時代に新作の落語としてできたものの中で、
本当によく出来たものだけが、
今の時代に残ってきたネタなんだと思う。
何度聞いても面白く、またあの話が聞きたいと
思えるものだけが、残ってきたんだと思う。
そう言う話が聞ける落語。
古い時代の話というだけで敬遠されがちなんだけど、
もっと軽い気持ちで落語を一度聞いてみたらいいと思います。
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