師弟関係。
世の中にはいろいろな師弟関係がありますね。
武道や花道・茶道みたいなのから、
落語等、芸能まで。
僕なんかは、漫才、落語などの芸能が
よく見聞きしてきた師弟関係の一つ。
やはり若い頃なんてのは、ダウンタウンが出てきて、
ノーブランドなんて言われて、今までの師弟関係じゃない所から
出てきた芸人を見てきて、
当人達も「師匠に教えられてオモロい事ができるわけじゃないから」なんて公言してて
それを耳にする僕達も「あ~そうやな~」って納得する部分もあり、
特にダウンタウン以降、漫才とかコントとかコンビ芸みたいな人で
ちゃんと師匠についてやってきてガッと売れた人ってのも
あんまりいなくなってきて。
で、いつくらいからか忘れたけど、
多分きっかけは鶴瓶が松鶴の話をしたりだとか、
南光・雀々なんかが枝雀の話をしたりだとか、
ざこばが米朝の話をしたりだとか、
そういうのを聴いてると、
家族以上に家族みたいというか・・・
なんか、そういうのも良いもんやな~とか思えるようになってきて、
で、ちょっと前に読んだ本の中に、そういう師弟関係・・・
まあその人は合気道とかの道場を開いてる人だから、
芸能とかいうよりも武道の話かもしれませんが、
「師匠が弟子に教えるのはコンテンツではなくマナー」みたいな事を書かれてて、
凄い腑に落ちたと言いますか・・・。
まあ、僕が別に誰に師事するわけでもないのですが・・・(笑)。
何故、師匠が弟子にトイレ掃除をさせるかと言えば、
「何からでも学ぶという姿勢を教えるためだ」というわけで、
そこで「こんな事よりも、もっと技とか教えて下さいよ~」とか
「こんな事よりも、ネタの一つでも教えて下さいよ~」なんて言うと
即刻破門なわけですよ(笑)
逆に言えば、学ぶ姿勢さえできていれば、
師匠なんて誰でも良いんだってww
周りから「何でそんな人に・・・?」なんて思われる人からでも
何かしら学ぶ物はある。「反面教師」なんて言葉もありますし。
師弟制度というのは、「学ぶ」ということに対しては
非常によく出来たシステムだということです。
なるほどな~。そりゃそうやな~と思ってたら、
新聞のインタビューで最近?サブローさんがおんなじ様な事を仰ってて、
「僕らの若い頃は、師匠から劇場でどういう風に振舞ったらいいかとか
そういう事を教えてもらってた」そうで、
その時期に比べると、やはり今はそういう先輩後輩とか上下関係なんていうのは
希薄になってきてるらしいんですけど、
そんな中でも
「そうは言っても、売れてる若い子らというのは、
言わんでもそういう事が空気でわかる子達だ」という。
そういうマナーと言うか、上下関係とか
教えなくてもちゃんと出来る人達がやっぱり残って行くんだそうです。
まあ、これは一般社会でもそうですよね。
会社とか。
僕らが子供の頃に比べると、
普段生活してると希薄になってきてる部分というのは勿論あって、
僕らからすると「もちょっと何とかならんのか?」と思う事も
あったりするけど、
会社とかでも昔に比べると、
実力社会みたいな事にはなってきてるとは思うんだけど、
やはり、根本の部分で
基本的な、マナーというかモラルというか・・
せめて目上の人にはキチンとした態度で
接する事ができないと、
どっかで歪が生まれたりする。
自分に置き換えてみても、
ちょっと反省しなければいけない部分もあったりします。
まあやはりオッサンになってきたということなんでしょうか?
出来たら何やってもええみたいな事には
両手を挙げて賛成とは言えなくなってきてますね・・・。
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