鬼に訊いてきた。
この前の日曜日、「鬼に訊け」という映画を見に行った。
法隆寺昭和の大修理や薬師寺伽藍の復興を手掛けた
棟梁、西岡常一さんのドキュメンタリー。
その言葉、仕事に対する考え一つ一つに重みがあり、考えさせられた。
今、あれだけの物を作ったり、修復したりするのに
使う木を外国から買わなければならない現状。
木の使い方、道具の扱い方、道具に対する考え。
1000年という途方もない年数に対する感覚。
あれだけの物を作った当時の人の気持ち。
仕事に対する気持ち、仕事に対する考え方。
沢山の人と一緒に一つの物を作っていくということ。
どれひとつとっても、宮大工という特別な仕事だからという事ではなく、
至極当たり前の事だったり、
当然、自分にも当てはまる事だったり。
この映画を踏まえた上で、
西岡常一さんの内弟子、小川三夫さんと糸井重里さんの
ほぼ日での対談を読むと、また興味深い。
こういう物を作る人と同じ気持ちで原子力発電所を作ったり
普段仕事をしたりしていたら、
きっとあのような事故は起きなかったのかもしれない。
たら・ればの話はあまりしたくないんですがそのように思うし、
また、普段の自分の仕事に対してもそうだと思う。
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