ヘッドフォン。
ヘッドフォン。
いつしか、一人で行動する時はつけていて当たり前になっていた。
たぶん中学生の頃。
初めて、ウォークマンを買ってもらった時。
それからずっと。
いつも音楽と一緒のような気になって、
音楽が大好きだった僕は、嬉しくて嬉しくて
それでいつも音楽を聴いていた。
それでも中学生の頃は学校になんて持って行けないし、
制限もあったんだけど、
高校生に上がる頃にはいつも一緒。
通学の自転車に乗りながら、
電車に乗ってる時、
遊びに出かける待ち合わせの場所まで、
友達の家まで・・・・
一人で行動する時、僕の耳にはいつもヘッドフォンが一緒だった。
そんな僕に転機があらわれた。
ブロンプトンだ。
ブロンプトンに乗るようになって、
自転車の本を読んだり、
趣味として自転車に乗ってる方とお話させて頂いたり
ブログ等を拝見することによって、
ヘッドフォンを着けて自転車に乗るということが
いかに危険かという事を教えて貰った。
ほどなく自転車に乗る時は着けなくなったが、
歩いている時は大丈夫だと思っていた。
カミさんと付き合うようになって、
それも危険だと注意をされた。
それでも歩いている時は大丈夫。ちゃんと前も見てるし大丈夫・・・
だと思っていた。
頼むから着けないでくれと懇願されたので
まあ・・・正直、渋々じゃあ・・・と
歩いている時も着けなくなった。
ヘッドフォンを外して、歩いて、周りを見てみると
沢山の人がヘッドフォンを着けて音楽等を聞きながら歩いている。
そういう人達の歩く姿を見てみると、少し前までの自分の姿がそこにはある。
特に駅等の雑踏の中。
うつむいて画面を見ながら歩く人達。
前だけを見て、周りに気を配る事無く、我が道を行く人達。
少し体を避けるだけでぶつかる事が避けられるのに
避けようともしない・・・または直前まで気づかない人達。
少し前までは自分もそうだった。
前を見てるようで見ていない。
周りを見てるようで見ていない。
耳から入ってくる周りの情報が、こんなにも大事だったとは思わなかった。
特に最近、車の事故が報道される事が多い。
事故が増えたのか、それとも報道される機会が増えただけなのか
それは解らないけど、
沢山の人が亡くなっていくその中で、
もしかしたら、ヘッドフォンをしていて周りの状況を把握するのが
一瞬遅れて被害にあってしまった方も少なからず居るんじゃないか?
逆に、ヘッドフォンをしてなかったから助かったって方も居るんじゃないか?
殆ど車が通らない交差点で信号待ちをしている時、
ヘッドフォンを聴きながら左右の確認をすることもなく
当たり前のように信号無視をしていく人達を見て
そういうふうに思いました。
| 固定リンク
« 大仙公園 | トップページ | ヒクソン・グレイシー »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント