新庄剛志。
タイガース暗黒の時代と言えば
やはりこの人。
新庄剛志。
この人のおかげで楽しく野球を見させて頂きました。
新庄と言えば、敬遠球打ちや球宴のホームスチール、かぶり物等、
派手なパフォーマンばかり取り上げられがち。
野村監督には「宇宙人」と呼ばれ、投手をしたり。
まあそれもノムさん曰くピッチャーの心理を解らせる為だったのですが。
そういうハチャメチャな規格外の言動に注目されていましたが、
実は、本人も公言しておりますが、バッティング、守備、走塁の中では、
「守備が好き。他はあまり興味ない。」というほど、守備の人。
我々ファンの間でも打てなくて打席の時は応援ボイコットしながらも、
「新庄の守備は金を払ってでも見に行く価値がある」なんて言われてたものです。
実際テレビには写っていないですが、球場で見ると
一球毎に守備位置を変えたり、レフト、ライトの選手に指示をしたり。
ランナーセカンドで、センター前ヒットを打たれたり、
ランナーサードで浅めのセンターフライなんか打たれると、
凄い歓声が湧いたものでした。
有名な捕球の時にジャンプをする新庄キャッチも、
賛否両論ありましたが本人曰く「ジャンプするとボールが止まって見える」らしく、
それなりの理由があるそうです。
ファインプレーに見せたり、捕殺するために、
あえてスタートを遅らせたりだとか、
ファンが喜ぶためのプレーをするために、
素人が見ても解らない工夫をされてたりしたそうです。
イチローが道具を大事にするのは有名な話ですが、
新庄もダイヤの埋め込まれたスパイクを履いたり、
人のバットを借りてホームランを打つなど、
他の道具に関しては無頓着な部分もありますが、
ことグローブに関しては、入団時、最初の給料で買った7,500円のグローブを
現役中はずっと使っていた・・・というのも今となっては有名な話。
普段はニコニコ明るいイメージですが
大リーグへ行った時には、自分以外の人がグローブに手を入れたのを見て、
大リーグの選手と大喧嘩になったそうです。
そのぐらい、グローブには愛着があったようです。
実際、引退セレモニーの時に手にしていたグローブに刺繍されていた、
タイガースのマークと63の文字を目にした時は
いたく感動しました。
タイガース在籍中は色々バッシングを受けたり、
藤田監督時代は、正座させられたりww
「センスが無いので辞める」と言ってみたり
いろいろ辛い事もあったと思います。
お立ち台で「明日も勝つ!」と叫んだ事が2回程ありましたが、
その後は決まって連敗地獄でしたww
そんな辛いタイガース時代だったと思いますが、
大リーグへ行って、その後日ハムで楽しそうにプレーされてるのを見て
喜んだものです。
「僕は記録よりも記憶に残る選手になる」と常々仰っていましたが、
まさに僕の記憶にはものすごく刻まれております。
その守備の華麗さは、いま見てもやはり鳥肌ものです。
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